[matplotlib] 4. エラーバーグラフの作成と応用

matplotlib

はじめに

この記事では、matplotlibを使用したエラーバーグラフの作成方法と設定について詳しく解説します。データの不確かさや変動を視覚的に表現するためのエラーバーの実装方法、カスタマイズオプション、実践的な例を紹介します。

解説

モジュールのインポート

データの生成

エラーバーグラフの作成

plt.errorbar() 関数で yerr パラメータを設定することで、y方向にエラーバーを表示できます。同様に、x軸方向にエラーバーを表示したい場合は、xerr パラメータを使用します。

各要素でエラー値が異なるエラーバー

y_errはyと同じサイズの配列であるため、yの各データポイントに対してy_errの値がそれぞれ適用されます。この場合、各データポイントのエラーバーは上下対称になります。

各要素でエラー値が異なり、正負のエラー値も異なるエラーバー

y_err = np.array([6y.T,3y.T])としました。この設定では、yerr[0,:]が下側のエラーバー、yerr[1,:]が上側のエラーバーを表します。これにより、上下で長さの異なるエラーバーグラフを作成できます。

エラーバーのみを表示

fmt パラメータでデータのプロット方法を設定できます。デフォルトでは’-‘でマーカーなしのラインとなります。’none’を指定するとデータを非表示にして、エラーバーだけ表示できます。

エラーバーの色の設定

ecolorパラメータで、エラーバーの色の設定ができます。

エラーバーの太さの設定

elinewidthパラメータで、エラーバーの線幅を設定できます。

エラーバーのcapの調整

capsizeパラメータを使用して、エラーバーのキャップ(先端)の大きさを設定できます。

エラーバーのcapの厚みの設定

capthickパラメータを使用すると、エラーバーのキャップ(先端)の太さを調整できます。

エラーバーを最前面にする設定

barsabove=Trueにより、エラーバーがグラフの最前面に表示されます。

エラーバーの表示間隔の設定

errorevery=3で、データ3個ごとにエラーバーをプロットすることができます。

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コードをダウンロード(.ipynbファイル)

まとめ

matplotlibのエラーバー機能を使用することで、データの不確かさや信頼区間を視覚的に表現できます。基本的な実装から色やスタイルのカスタマイズ、複数データの同時表示まで様々なテクニックを習得することで、より情報量の多い説得力のあるデータビジュアライゼーションが可能になります。

参考

matplotlib.axes.Axes.errorbar — Matplotlib 3.1.0 documentation

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