はじめに
この記事ではmatplotlibのグラフにおける目盛りの設定方法について解説しています。グラフの目盛りのカスタマイズ方法、ラベルの調整、主目盛りと副目盛りの設定、対数目盛りの適用方法などを説明します。matplotlibのtick_paramsメソッドやset_major_locator、set_minor_locatorなどの関数を使用した具体的な例も紹介します。
解説
モジュールのインポート
目盛りを調整するには、matplotlib.tickerモジュールを使用します。
データの生成
このサンプルでは、減衰するsin波をデータとして使用します。
デフォルトの図

NullLocatorによる設定

ax.xaxis.set_major_locator(plt.NullLocator())を使うとx軸の目盛りが非表示になります。これに伴い、目盛ラベルも自動的に非表示となります。
また、ax.xaxis.set_major_formatter(plt.NullFormatter())を使えば、目盛りは表示したままで目盛ラベルだけを非表示にすることも可能です。
Multiple Locator()による設定

MultipleLocator(20)を使用すると、20単位ごとに目盛りが設定されます。この方法はset_minor_locatorにも適用可能です。
Fixed Locatorによる設定

ax.xaxis.set_major_locator(ticker.FixedLocator(majors))のように、目盛りをリストで直接指定することもできます。
Linear Locatorによる設定

LinearLocatorでは目盛りの数を直接指定できます。軸の最小値から最大値の範囲内で、均等に目盛りを配置することが可能です。
Index Locatorによる設定

オフセット値と間隔(base)を指定することで、目盛りの設定を調整できます。
Auto Locatorによる設定

AutoLocatorを使用し、ax.xaxis.set_minor_locator(ticker.AutoMinorLocator())のように設定することで、デフォルトでは非表示の副目盛り(minor目盛り)を表示できます。
MaxN Locatorによる設定

MaxNLocatorを使用すると、グラフ上に表示される目盛りの数の最大値を設定できます。
Log Locatorによる設定

numticksパラメータを使用することで、グラフに表示する目盛りの数を調整できます。
コードをダウンロード(.pyファイル) コードをダウンロード(.ipynbファイル)まとめ
matplotlibでは、グラフの目盛りを細かく設定することができます。主目盛りと副目盛りの表示・非表示、目盛りの間隔、ラベルの書式設定、対数目盛りの適用など、様々なカスタマイズが可能です。これらの設定を適切に行うことで、データを見やすく、正確に表現するグラフを作成することができます。
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