はじめに
matplotlibのplt.pieメソッドで作成する円グラフの透明度は通常のalphaパラメータでは調整できませんが、plt.pie()が返すwedgeオブジェクトのset_alpha()メソッドを使用することで透明度を設定できます。この記事では、その具体的な方法を解説します。
コード

解説
モジュールのインポートなど
図の生成
円グラフの作成
ax1.pieを使用して円グラフを表示します。ratiosはデータ値、labelsはデータのラベル名、explodeは特定の部分を円から飛び出させる量、angleは最初のデータが描画される開始角度を指定します。
透明度の調整
plt.pieを実行すると、patches、texts、autotextsの3つの値が返されます。patchesは円グラフのWedge(扇形)を、textsはラベルを、autotextsはパーセント表示の数値ラベルを表します。ax1.pieの返り値をp、t、aという変数で受け取り、pのWedgeに対してset_alphaメソッドを適用して透明度を調整します。この例ではpに3つの要素があるため、range(len(p))でループして各要素に透明度を設定します。
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plt.pieでは直接透明度を設定できませんが、返されるwedgeオブジェクトのset_alphaメソッドを使えば円グラフの透明度を自由に調整できます。データ可視化において見やすさを向上させたい場合に有効な手法です。
参考
matplotlib.pyplot.pie — Matplotlib 3.10.6 documentation
matplotlib.patches.Patch — Matplotlib 3.10.6 documentation
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