[matplotlib] 98. ヒストグラムのalphaを調整して視認性を高める

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はじめに

複数のヒストグラムを比較する際、それらを重ねて表示することが一般的です。しかし、ヒストグラムが重なり合うと、各分布の広がりを正確に把握することが困難になります。本稿では、棒グラフのalpha値(透明度)を調整して、ヒストグラムの視認性を向上させる方法を説明します。

コード

解説

モジュールのインポートなど

バージョン

データの生成

np.random.randn()を使用して標準正規分布(平均0、標準偏差1)の乱数を生成します。その後、np.histogramを使用してこのデータをヒストグラム形式に変換します。

全て不透明なヒストグラムの場合

全てのヒストグラムのalphaを1(完全不透明)に設定した場合、下図のようになります。ヒストグラムが互いに重なり合うため、後ろにある分布の一部が見えなくなってしまいます。

ヒストグラムのalphaを調整した場合

1つのヒストグラムを不透明にし、その他を透明にした場合、以下のような表示になります。これにより、重なり合っている部分が明確に表示され、各分布の関係性がより把握しやすくなります。

不透明なヒストグラムが前面に表示されてしまう場合は、zorderパラメータを設定することで、不透明なヒストグラムを背面に配置できます。

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参考

numpy.histogram — NumPy v2.3 Manual
matplotlib.pyplot.bar — Matplotlib 3.10.6 documentation

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