はじめに
この記事では、Pandasライブラリを使用したDataFrameでの算術演算について解説します。特に欠損値(NaN)が存在する場合の計算結果への影響と、fill_valueパラメータを使用して欠損値を適切に処理する方法に焦点を当てています。
解説
モジュールのインポート
DataFrameの作成
np.cumsum()による累積和の計算
DataFrameの計算はnp.arrayと同様に実行されます。axis=1を指定すると行方向に計算が行われます。計算後もDataFrameのインデックスとカラム名は元のまま維持されます。
欠損値を含む計算
dataとdata2では共通するインデックスはAのみであるため、他のインデックスの計算結果はNaNとなります。また、計算を行うとインデックスは自動的にソートされます。
fill_valueで欠損値を穴埋して計算
fill_value=xとすることで、欠損している部分をxとした計算が行われる。
まとめ
DataFrameの算術演算では欠損値(NaN)が存在すると計算結果もNaNとなってしまいますが、fill_valueパラメータを使用することで欠損値を任意の値で置き換えて計算できます。これにより、より柔軟なデータ処理と正確な分析結果を得ることが可能になります。データ分析の現場では、この欠損値の適切な処理がクリーンで信頼性の高い結果を導くための重要なステップとなります。
参考
pandas.DataFrame.add — pandas 2.3.2 documentation
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