[scikit-image] 36. アンシャープマスク処理による画像の鮮明化(skimage.filters unsharp_mask)

python

はじめに

画像処理において、ぼやけた画像を鮮明にする技術は非常に重要です。scikit-imageライブラリのfiltersモジュールに含まれるunsharp_mask関数は、アンシャープマスク処理を用いて画像の鮮明化を実現します。アンシャープマスク処理とは、元画像からぼかした画像を差し引き、その差分を元画像に加えることで、エッジを強調し画像を鮮明化する手法です。本記事では、このunsharp_mask関数の使い方と効果について解説します。

コード

解説

モジュールのインポート

画像データの読み込み

下のロフォフォラの画像を読み込み、rgb2grayにより、グレースケール化します。

画像の鮮明化

radiusはガウスフィルタのシグマパラメータを表します。amountは効果の増幅度合いを制御するパラメータで、値が大きいほど画像がより鮮明になります。

画像の表示

radiusを変化させたときの画像の変化

amountを変化させたときの画像の変化

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まとめ

本記事では、scikit-imageライブラリのunsharp_mask関数を使用した画像鮮明化の方法について解説しました。アンシャープマスク処理は、ぼやけた画像のエッジを強調し鮮明にする効果的な手法であり、radiusamountmultichannelなどのパラメータを調整することで、目的に応じた鮮明化効果を得ることができます。画像処理において重要な技術の一つとして、様々な場面で活用できるでしょう。

参考

Unsharp masking — skimage 0.25.2 documentation
skimage.filters — skimage 0.25.2 documentation

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