緒言
ヤシの実チップ「ベラボン」について、保水性と吸水性を調査しました。
実験
ベラボン[1]はヤシの実を一部を加工して、園芸用資材としたもので近年、サボテンをはじめ、多肉植物や塊根植物に利用されることが多いようです。[2][3][4]
今回は、このベラボンの吸水性と保水性を調査しました。
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ベラボンはフジック製のアク抜きベラボンMサイズを使いました。比較用として、日向土(細粒)を用いました。
実験用の鉢には、アップルウェアー製のプレステラ90を用いました。
鉢の重量の経時的な変化から用土の吸水性と保水性を評価しました。重量変化率は以下の式で計算しました。ここで、Wxは各時間における重量で、Wiは初期重量です。
$$ \mbox{重量変化率[%]}=\frac{W_x-W_i}{W_i}\times100$$結果
吸水性
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ベラボンの吸水性は重量比であらわすと、ひゅうが土の4.5倍であることがわかりました。
また、吸水した水の量だけでみると、
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のようになり、ひゅうが土(細粒)と変わらないことがわかりました。
保水性
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灌水直後の重量が100%になるように適当な係数をかけています。
ベラボンとひゅうが土の保水性にそれほど違いはないことがわかりました。
なお、ベラボンのpHは6.2で、保肥性を示す陽イオン交換容量(CEC)は32.9 meq/100gと保肥性はあるらしい。[5]
まとめ
- ベラボンの吸水量はひゅうが土とおなじくらい
- 保水性もひゅうが土とおなじくらい
- ベラボンは軽い(ひゅうが土の5分の1)
参考
- あく抜きベラボン -ヤシの実チップ ベラボン- – フジック
- ハオルシア(ハオルチア)をベラボンで植え替えるぞ! | スーパーサボテンタイム
- 8月29日 ココチップ・テスト – 姫路カクタスのサボテンブログ – Yahoo!ブログ
- 【実生】アデニウム アラビカムを植えるときに使う土は何? – 45House
- 【楽天市場】ヤシの実チップ あく抜きベラボン取扱説明書:園芸ネット プラス
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