緒言
趣味の園芸テキストなどで、市販のサボテン用培養土は乾きすぎるので、保水性を向上させるために赤玉土を加えるとよいとよく書いてあります。
今回は赤玉土のブレンド比を変化させた土を用いて、保水性の変化について調査しました。
実験
用土は赤玉土(小粒)、花ごころサボテン用培養土を用いました。鉢はアップルウェアー製プレステラ90を使いました。
ブレンド比率は、赤玉土:サボテン用培養土=0:10、2:8、4:6の3種類としました。
鉢の置き場所は午前中のみ日が当たる東側屋外です。
鉢の重量の経時的な変化から用土の保水性を評価しました。
結果
初期の吸水量については、赤玉2割、赤玉4割、赤玉0割の順となりました。
水分量が減少していく様子は、どれも似たような感じですが、450hのときのデータを比較すると、赤玉2割、赤玉0割、赤玉4割の順となっていることが分かります。
このことから、赤玉土を入れれば入れるほど保水性が高まるのではなく、保水性が最も高まるちょうどいい割合があると考えられます。
赤玉4割で保水性が低下するのは、土の通気性が良くなり、乾きやすくなっているのではないかと考えられます。
まとめ
保水性を付加するために赤玉土を配合することは有効ですが、配合比により保水性が変化するので注意が必要ということがわかりました。
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