はじめに
本記事では、matplotlibの3Dグラフにおける軸ラベルのオフセット(間隔)設定方法について解説します。軸ラベルの位置調整は、3Dグラフの視認性と美観を向上させるために重要な要素です。
3Dグラフを作成する際、軸ラベルのオフセット(位置調整)は視認性と美観に大きく影響します。matplotlibでは、set_zlabel()などの関数にlabelpadパラメータを指定することで、軸ラベルの位置を調整できます。
コード&解説
モジュールのインポート
バージョン
基本的な軸ラベルのオフセット設定方法

- グラフ初期化:
fig = plt.figure(figsize=(6, 4))
でサイズ6×4インチのグラフを作成し、add_subplot(111, projection='3d')
で3D投影を設定しています。 - データ生成:
np.linspace
で-5から5までの100点を生成し、meshgrid
で2次元グリッドを作成、Z値は円形波のパターン(sin(sqrt(X²+Y²))
)を計算しています。 - プロット:
plot_surface
メソッドで3D表面プロットを作成し、カラーマップは’viridis’を使用しています。 - 軸ラベルのオフセット設定: コードの核心部分で、
labelpad
パラメータを使って各軸ラベルの位置を調整しています:- X軸ラベルは10ポイント離す
- Y軸ラベルは30ポイント離す
- Z軸ラベルは20ポイント離す
- グラフ表示:
tight_layout()
で自動レイアウト調整、savefig
でファイル保存、show()
でグラフを表示しています。
詳細な調整オプション
フォントサイズとスタイルの調整

軸ラベルの色の変更

軸ラベルの回転

まとめ
3Dグラフの軸ラベルのオフセット調整は、見やすくプロフェッショナルなグラフ作成に欠かせません。labelpadパラメータを活用して、読みやすく美しいグラフを作成しましょう。必要に応じてフォントサイズ、色、回転も調整することで、より効果的なデータ可視化が可能になります。
参考
Automatic Text Offsetting — Matplotlib 3.1.0 documentation
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