緒言
ひゅうが土について、鉢のサイズが保水性に及ぼす影響について調査しました。
実験
用土はひゅうが土(細粒)を使用しました。ひゅうが土とは、ボラ土とも呼ばれ、二酸化ケイ素と酸化アルミニウムを主成分とした軽石です。粒の内部に気孔を含む多孔質構造をもつため、保水力が低く、肥料を保持しないため、園芸に適さないとされていますが、水はけが良いという特性を利用して、鉢底石として利用されることが多いようです。
保水力が低いと言われているわりには、湿った状態が続くことが多いので、今回はひゅうが土の保水性について調査しました。
実験用の鉢には、兼弥産業株式会社製のスリット鉢を用いました。鉢は、CSM-60, CSM-75, CSM-90, CSM-120を使いました。各鉢のサイズは号で表現すると、2, 2,5, 3, 4号です(1号は3 cm)。
用土の微塵の除去は、鉢に灌水することでおこない、鉢底からでてくる水が透明になるまで続けました。
鉢の重量の経時的な変化から用土の保水性を評価しました。重量変化率は以下の式で計算しました。ここで、Wxは各時間における重量で、Wiは初期重量です。
$$ \mbox{重量変化率[%]}=\frac{W_x-W_i}{W_i}\times100$$結果
灌水直後の重量が100%になるように適当な係数をかけています。
秋なので乾くまでだいぶ時間がかかっています。
この図から、鉢サイズが小さいほど、より乾きやすいということがわかります。2.5号, 3号, 4号はそれほど差がないですが、2号は他よりかなり乾きやすいということがわかりました。
まとめ
小さい鉢はかわきやすいことがわかりました。
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